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奈良国立博物館「国宝信貴山縁起絵巻」鑑賞記

4月17日
奈良国立博物館
 特別展 国宝信貴山縁起絵巻 朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝
(4月9日~5月22日)

 国宝・信貴山縁起絵巻3巻を全巻全期間公開。平安時代末期の絵巻の傑作の、絵師の筆遣い、描かれた人物の息遣いを通じて開示される生き生きとした霊験譚を、間近にじっくりと鑑賞。行者(命蓮)、飛鉢、護法童子と、聖俗をつなぐ接点に生じた信仰のリアリティを実感。金銅鉢(重文)の、命連聖遺物としての信仰史の重さも、絵巻とともに並べる展示手法によって提示。別室には国宝・粉河寺縁起絵巻、国宝・地獄草紙も並び、奈良博が後白河法皇の宝蔵化。眼福。ほか、朝護孫子寺伝来文化財のほか、円快作聖徳太子童形坐像(法隆寺・重文)、行円作笙(彦根城博物館)など、総量は少ないがバラエティある資料を集める。信貴山縁起3巻は、混雑対策のため一室を広々と使用して展示するも、まだ行列なく快適。図録あり(248頁、2100円)。
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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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