石山寺
本尊秘仏如意輪観世音菩薩御開扉
(3月18日~12月4日) 33年に一度(及び天皇即位時、行幸時)開扉される勅封本尊の御開帳。承暦2年(1078)の火災ののち、永長元年(1096)本堂再建までに造像された、像高293.9㎝、二臂・左足垂下の観音像。洗練された出来映えの定朝様の大作。内陣土間の岩座に坐るようすも間近にうかがえ、両脇には執金剛神(木造)、蔵王権現(塑造)が随侍する。本尊光背(元禄3年銘)の背後の土間上には、不思議なことにまた別の大型光背(慶長8年銘)が立っている。創建当初の塑造本尊と木造本像が並座した可能性も指摘されるが、なかなか謎めいている。本堂内では、本尊の像内に納置された厨子と、その内部に安置される金銅仏4躯(飛鳥~奈良時代)と水晶製五輪塔、脇侍の塑造蔵王権現像の心木も公開。あわせて境内の御影堂では画幅の弘法大師像と塑造の淳祐内供坐像(応永5年・1398)を、蓮如堂(三十八所権現社拝殿)では画幅の稚児像(蓮如上人六歳像)をライトアップして公開。
石山寺豊浄殿
御開扉記念特別展示 ほとけの誓ひおもきいしやま
(3月18日~12月4日) 石山寺縁起(鎌倉・重文)、如意輪陀羅尼経(平安・重文)、観世音菩薩如意輪摩尼陀羅尼経(平安初・重文)などとともに、石山寺の開帳に関する資料を展示。石山寺年代記録から慶長5年(1600)開扉の情報を示し、寛永21年(1644)の開帳記録は開扉にあたっての法要次第。元文三年(1738)三十三年開帳記は、前年の御室御所への開帳願いから閉帳までの記録。ほか寛政11年(1799)の開帳高札(参道鳥居川設置)、元文3年(1738)閉帳高札(堀川下立売設置)など。「石山寺と紫式部展」を併催。
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