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高野山霊宝館「第37回高野山大宝蔵展 高野山の名宝」鑑賞記

高野山霊宝館
 第37回高野山大宝蔵展 高野山の名宝
(前期:7月9日~8月21日 後期:8月23日~10月3日)

 恒例の大宝蔵展。前期展示の応徳涅槃図には間に合わなかったが、後期展示も絵画の優品多数。重文作品では、金剛峯寺弘法大師・丹生高野両明神像(問答講本尊)、遍照光院一字金輪曼荼羅図、光台院毘沙門天像、正智院八字文殊曼荼羅図。金剛峯寺釈迦誕生図も未指定なのが不思議な鎌倉時代の優品。西門院仏涅槃図は花の咲いた沙羅双樹がこんもりと高くそびえる宋元画の影響を受けた鎌倉時代の作例。高麗・朝鮮仏画の優品が意識的に選択されて公開。五坊寂静院の至正10年(1350)銘を有する弥勒下生変相図は、これも未指定が不思議な優品。金剛峯寺釈迦八相図は嘉靖14年(1535)作の縦3mほどの大作。元和7年(1621)円秀による寄進銘があり、表具は刺繍で蝶丸文を表した豪華なもの。常喜院薬師曼荼羅図は隆慶6年(1572)銘。前期には南宋仏画の成福院阿弥陀如来像も展示。高野山伝来の中国・朝鮮仏画の重厚さにはつくづく感銘する。ほか、御影堂諸道具霊宝目録(続宝簡集11)、寿永3年(1184)に高野山御手印縁起に基づいて阿テ河荘の領有を主張する金剛峯寺衆徒愁状(宝簡集33)を味読。図録なし。
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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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