12月16日
目黒区美術館
色の博物誌-江戸の色材を視る・読む-
(10月22日~12月18日) 同館が継続して取り組んできた「色の博物誌」展の集大成。江戸時代の国絵図・浮世絵を素材として、そこで用いられる顔料・染料など色材の種類や特性、効果を分析する。国絵図展示は自然科学手法による色材分析とその復元制作をめぐる科研(「地図資料学の構築」研究代表杉本史子)の成果を共有化するもの。浮世絵は作家立原位貫による当初色材を復元した作品を、原資料と並べて効果的に展示。鉱物、染料、膠や胡粉など多数の色材を説明する展示も充実。図録あり(228ページ、2800円)。色材の詳細な解説や、早川泰広「日本絵画における白色顔料」、田辺昌子「浮世絵版画の色」など論稿11篇を掲載し前近代の「色」についてのありがたい入門書の体。必携。
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