5月6日
兵庫県立歴史博物館
特別展 ひょうごの美ほとけ-五国を照らす仏像-
(4月22日~6月4日) 兵庫県内に伝来した数多くの仏像を、この四半世紀における調査研究の成果を踏まえて集約し公開する。白鳳時代の應聖寺誕生釈迦仏立像(平成19年確認)、平安初期の日野辺区聖観音坐像(平成14年確認)、平安前期の瑠璃寺不動明王坐像(昭和61年確認)、平安中期の圓教寺性空上人坐像(平成12年確認)、快慶の作風を示す浄土寺阿弥陀如来立像(平成20年確認、来迎会所用か)、小谷区阿弥陀如来立像(加西市史編纂時確認)、鎌倉前期の圓教寺毘沙門天立像(近年の護法堂修理時に確認、特殊な用材の慶派作例)など着実な調査の足取りを示すとともに、金蔵寺阿弥陀如来坐像(奈良時代)、随願寺毘沙門天立像(平安後期)、萬勝寺阿弥陀如来坐像(鎌倉初期)、法恩寺菩薩坐像(宋時代)など古代~中世の作例から、江戸時代の宮内法橋や厚木民部の作例までをフォローする。パネルでも多数の作例を紹介して、兵庫県の仏像の流れを一望する彫刻史研究展示の集大成。「展示」の背景には、学芸員による膨大な調査研究の営みと知の蓄積があることを感じさせる重厚な企画。こうした成果を検証し深化させていくことが、知の共有化の恩恵を受けた研究者の責務と気を引き締める。図録あり(152ページ、2000円)。鑑賞後、同行した子と、姫路城散策。ゴールデンウィークでご訪問者多く、天守閣内は大渋滞。
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