香雪美術館
悉有仏性-全てのものに仏が宿る- 佐藤辰美コレクション展Ⅱ
(7月15日~9月3日) 佐藤辰美氏のコレクションのうち日本の宗教美術を2期に分たって公開(1期「摩滅の美。」・2期「祈りのかたち。」)。興味深い神像が多数展示されており、集中的に鑑賞。鑿目を全体にざっくりと残して髪・面貌・着衣を墨書きした持宝珠女神坐像(11c)や、みずらを結って蓋襠衣を纏い拱手し持物(手付きは笏だが…)を執る不思議な童子形神坐像(12c)、幅広の巾子の冠をかぶって面奥・体奥の分厚い古様な男神坐像(10c)、漆箔仕上げとする牛頭天王坐像(12c)など。様々な事情で社外へと出た数多くの神像が、巷間にはまだまだ残されている。コレクターがその価値を見逃さず重要資料をピックアップして留めただけでなく、展示を通じて情報の共有化をはかってくれたことで、今後の神像研究に資するところは大きい。ほか、仏像・仏画・仏具・懸仏・印仏も。図録あり(236ページ、2000円)
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