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東京国立博物館「仁和寺と御室はのみほとけ」、神奈川県立金沢文庫「運慶」鑑賞記

3月3日
東京国立博物館
 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-
(1月16日~3月11日)

 仁和寺伽藍の修理事業の完了を記念して、仁和寺一山と御室派寺院の文化財を一堂に集める。冒頭の宇多法皇像と袈裟、御室相承記、檀像薬師如来坐像(北院薬師)、守覚法親王像、金剛寺本弘法大師像、三十帖冊子、聖教類の重厚な並びが、本展の神髄。本尊阿弥陀如来及び両脇侍像、道明寺十一面観音立像、葛井寺千手観音坐像の国宝彫像に嘆息し、神呪寺如意輪観音坐像に身震いする。奈良仏師の手になる金剛寺五智如来坐像と大日如来坐像は研究目線で堪能。図録あり(326ページ、2800円)。葛井寺像の制作時期については同一書内で揺らぎあり。難問。

神奈川県立金沢文庫
 特別展 運慶-鎌倉幕府と霊験伝説-
(1月13日~3月11日)

 仏師運慶の同時代における名声と伝説化に着目し、その実作例、推定作例、活動の痕跡を偲ばせる作例を集め、関東における運慶周辺仏師の作例とともに展観する。運慶銘の光明院大威徳明王像、推定作例の滝山寺梵天立像、光得寺大日如来坐像のほか、曹源寺十二神将立像は永福寺に安置された運慶の手になる十二神将像の写しと評価、永福寺出土の銅製装飾金具は滝山寺聖観音立像の装飾金具と並べて比較。光触寺阿弥陀三尊像は、仏師として運慶が登場する頬焼阿弥陀縁起絵巻とともに紹介。宗慶作保寧寺阿弥陀三尊像、実慶作修善寺大日如来坐像のほか、建久7年(1196)銘を有する個人蔵不動明王坐像及び両脇侍立像など、重要な鎌倉前期の彫像がずらり並んで壮観。図録あり(112ページ、1500円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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