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金剛寺「新国宝三尊特別拝観」、四天王寺宝物館「国宝「懸守」納入の仏像」鑑賞記

4月16日
金剛寺
金堂落慶記念 新国宝三尊特別拝観
(3月28日~4月18日)

 平成21年(2009)から行われていた金堂修理が完成し、同じく修理が施されて国宝指定された大日如来坐像・不動明王坐像・降三世明王坐像の三尊が復位して落慶。大日如来は金剛寺創建の治承2年(1178)ごろ造像、不動明王は今回発見された像内銘により天福2年(1234)行快の作と判明、降三世明王も同作。修理の成果として、大日如来の台座・光背が本体完成後も未完成のまま半世紀ほどをかけて順次整備されたこと、頭部背面側部材の上端に螺髪が刻まれ、薄板材を貼り回して隠されていることが判明。造像時に他像の部材を転用したのだろうとのこと(奥健夫「天野山金剛寺金堂三尊像の保存修理と国宝指定」『月刊文化財』650、2017・11)。結縁。

4月22日
四天王寺宝物館
国宝「懸守」納入の仏像-科学調査による新知見速報-
(4月21日~5月6日)

 京博国宝展出陳時に行ったCTスキャンで、現存最古の懸守(国宝)7懸のうち桜折枝文分の内部に円筒形の仏龕が納められていることが判明。仏龕そのものは懸守を解体しないと出せないが、スキャンデータを元に3Dプリンターで出力したレプリカを展示。極小サイズであるが、平安後期、12世紀(前半か)の如来立像で精緻な台座・光背を伴う。檀龕の蓋部分には案上に香炉・供華が表され、地には截金で菱繋文を施す。院政期小檀像の新資料(見れないけど)。檀像つながりで千手観音及び二天箱仏(平安後期・重文)を参考展示。企画展「地より湧出した難波の大伽藍-四天王寺の考古学-」(図録あり、40ページ、無料)、特集陳列「四天王寺の春」も開催中(3/11~5/6)も開催。

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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