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滋賀県立安土城考古博物館「武将たちは何故、神になるのか」、奈良国立博物館「国宝 春日大社のすべて」、春日大社国宝殿「聖域」鑑賞記

5月3日
滋賀県立安土城考古博物館
特別展 武将たちは何故、神になるのか-神像の成立から天下人の神格化まで-
(4月28日~6月17日)

 神像表現と肖像表現の諸相を踏まえ、戦国~安土桃山時代における武将の神格化についてクローズアップする。主題部分(Ⅳ章)では織田信長・豊臣秀吉(豊国大明神)・徳川家康(東照大権現)の画像と彫像、秀頼筆の豊国大明神神号を集め、Ⅰ~Ⅲ章で仏像・神像・垂迹画をぎっちり展示。本隆寺僧形神坐像、地主神社僧形神坐像、山門鳥居堂男神立像、玉祖神社男神・女神坐像、市比賣神社女神坐像、壺井八幡宮女神坐像・童子形神坐像、談山神社藤原鎌足像、菅山寺天神坐像、大田神社僧形天神坐像、摠見寺織田信長像、理智院豊国大明神坐像、大樹寺東照大権現坐像、徳川記念財団東照大権現霊夢像などなど。神像とは何かという難解かつ重要な研究課題に対して、展覧会という形でモノ資料をもって体系化する意欲的な取り組み。図録あり(146ページ、1500円)。所収の山下立「日本の神とその造形をめぐって」は18ページにわたる大論文。

5月4日
奈良国立博物館
 創建1250年記念特別展 国宝 春日大社のすべて
(4月14日~6月10日)

藤原氏の氏社である春日社の創建1250年記年展。国宝古神宝類と武器・武具などの神宝、および多様な春日曼荼羅と春日本地仏の遺宝を紹介。昨年初頭の東京国立博物館「春日大社 千年の至宝」に引き続いての大規模展示であるが、何より、バリエーション豊富な春日曼荼羅(春日宮曼荼羅・春日補陀洛山曼荼羅・春日浄土曼荼羅・春日社寺曼荼羅・春日南円堂曼荼羅・春日若宮曼荼羅・春日鹿曼荼羅・春日本迹曼荼羅・春日本地仏曼荼羅・春日名号曼荼羅)を徹底的に集成しているのは、これまで継続して春日信仰展を開催してきた奈良博の膨大な研究蓄積によるもので、図録(376ページ、2500円)所収の谷口耕生「春日曼荼羅の成立に関する覚書」とあわせ、現時点での春日曼荼羅研究の到達地点が提示される。古神宝、春日曼荼羅とも、前後期で(後期:5/15~)大半が展示替え。

春日大社国宝殿
 御創建1250年記念展Ⅱ 聖域 御本殿を飾る美術
(4月1日~8月26日)

 春日大社本殿修理に伴って剥ぎ取り保存された御間塀障壁画四面など、神の住まう空間を荘厳する調度や護衛する霊獣を集めて展示。四社殿それぞれに安置された鎌倉時代(一部室町時代)の獅子・狛犬4対、瑠璃灯籠、花菱螺鈿八足案など。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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