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奈良国立博物館「糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏-」鑑賞記

7月15日
奈良国立博物館
修理完成記念特別展 糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏-
(7月14日~8月26日)

  綴織當麻曼荼羅修理完成を記念して、刺繍と織物によって表された仏を集め、繍仏・織成像の系譜をたどる。古代の国家寺院における大幅本尊像としての機能と、中世の阿弥陀信仰に基づいた死者追善のための小幅供養像という機能の断絶と転換を、作品によって明快に伝える。近世もフォローし、大人数の結縁による作例や大幅の復活など、再び大きな転換があったことをほのめかす。なにより貴重なのは、天寿国繍帳(中宮寺)・綴織當麻曼荼羅(當麻寺)・刺繍釈迦如来説法図(奈良博)・刺繍霊鷲山釈迦如来説法図(大英博物館)と、現存する7-8世紀東アジア製大画面繍仏・織成像が集まった奇跡の空間で、ケースの関係で導線も変更。織成像という用語が強調されたことも重要。今後、近世以降の織物仏画(かなり多い)を表現する際は織成像を使うことにする。昭和38年の奈良博・繍仏展以来55年ぶりのテーマで、次は半世紀先かも。必見。図録あり(320ページ、2500円)。
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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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