神奈川県立金沢文庫
特別展 安達一族と鎌倉幕府-御家人が語るもうひとつの鎌倉時代史-
(7月20日~9月17日) 鎌倉幕府の有力御家人安達氏に着目して、その信仰と政治動向などを展示する初の機会。安達氏の拠点鎌倉甘縄に設けられた真言寺院無量寿院を称名寺文書や考古資料から復元するとともに、諸社寺勧進状写により秋田城四天王寺の観音像の写しを安置したことが判明した甘縄観世音寺については、宮城県・天王寺の四天王寺式の如意輪観音・四天王像の紹介を通じてその信仰の場のイメージを立ち上げる。秋田介ゆえに秋田城の守護仏を模刻し信仰したというのは、武士の信仰のあり方を考える興味深い事例。ほか安達氏の尽力により作られた高野山町石、舎利を巡る修法、蒙古襲来、霜月騒動についても紹介。霜月騒動に関わる重要史料である本證寺所蔵の霜月騒動聞書(凝然筆梵網戒本疏日珠抄紙背)も展示。図録あり(1600円、112ページ)。新発見の平安時代初期彫像である勝林寺釈迦如来坐像も公開中。
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