9月22日、京都での用事の前後に展覧会鑑賞。
東寺宝物館
東寺の如来・祖師像-悟りと祈りのかたち-
(9月20日~11月25日) 寺蔵の如来像・祖師像を選んで展示。真言七祖像(国宝・唐時代・李真ら筆)のうち一行像(後期は不空像)が出陳。密教相承の歴史が凝縮する奇跡の巨幅を拝み見る。空海弟子を描いた和八祖像(南北朝時代)は真雅・源仁・観賢・淳祐を展示。十大弟子像とは異なるまとまりがあることを知る。ほか弘法大師像(談義本尊・重文・鎌倉時代)のほか、不空三蔵行状(南北朝時代)は類本中最古の写本。リーフレットあり(12ページ、無料)。
→
東寺宝物館ウェブサイト泉屋博古館
特別展 仏教美術の名宝
(9月8日~10月14日) 館蔵品を軸にアジアの仏教美術を概ね中国・朝鮮半島の金銅仏、日本の木彫仏、仏画から紹介。優れた作行を示す新出の朝鮮・三国時代の作例として注目される妙傳寺の菩薩半跏思惟像(伝如意輪観音像)は地元京都で初披露ということで、展示室前ロビーに伝来した八瀬の地域的な説明も含めて紹介。江戸時代初期の同寺創建以来、八瀬童子が400年守った半跏像、というフレーズはとても魅力的。ほか、大和2年(498)銘弥勒仏立像、大治5年(1130)銘阿弥陀如来坐像(伝河内国井深西恩寺伝来)、修理完成後初披露の毘沙門天立像(平安時代)、国宝・線刻仏諸尊鏡像(平安時代)など。図録あり(A5版・42ページ、600円)。
→
泉屋博古館ウェブサイト京都市歴史資料館
企画展 京都市の文化財-新指定の文化財と明治の建物-
(前期9月21日~10月7日 後期10月10日~10月30日) 近年京都市指定文化財に指定された優品を紹介。祇園祭の保昌山の胴懸下絵である円山応挙の巨霊人虎図(後期は張騫鳳凰図)の生き生きとした筆致に嘆息。安永2年(1773)ごろ作。綾傘鉾の巡柱で用いられた飛出と癋見は宝永5年(1708)銘あり。善峯寺の色絵牡丹唐草透彫七宝繋文六角壺は享保17年(1732)に霊元天皇妃敬法門院寄進。古清水の基準となる華麗な作品。ほか後期展示では、立本寺の文永10年(1273)覚円作金剛力士像面部残欠が出陳。明治時代の建造物の詳細な紹介もあり。リーフレットあり(8ページ、無料)。見学後、近くの革堂行願寺にも参拝。
→
京都市歴史資料館ウェブサイト
スポンサーサイト
- http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/804-1b7f6dcb
トラックバック
コメントの投稿