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国文学研究資料館 「祈りと救いの中世」、東京国立博物館「8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」」鑑賞記

12月6日、出張の用務の前後に展示鑑賞。

国文学研究資料館
 特別展示 祈りと救いの中世
(10月15日~12月15日)

 表白・願文・縁起・唱導書・講式等と仏画類から、中世における仏事の場で人々を救済に誘った唱導(導師・講師らが行った説法)の魅力とその諸文芸への影響を紹介。最明寺往生要集(重文)、国立歴史民俗博物館江都督納言願文集(重文)・十二巻本表白集、称名寺転法輪鈔(国宝)・言泉集(国宝)、真福寺維摩会記・覚任表白集などなど、ずらり重要資料を集める。仏画では圓福寺観心十界図、金剛院地蔵十王図(清代)と東京都下の作例を選んでいて地域性にも配慮。経典では治承4年(1180)書写の諸家分蔵平基親願経のうち3巻を展示。見返し絵の菩薩と胡蝶の美しさ。図録あり(64ページ、無料)。凸版印刷の開発した高精細画像を閲覧できるモニターも設置(操作はタブレット)。金沢文庫・神奈川歴博・國學院大學博物館・名古屋大学大学院人文学研究科付属人類文化遺産テクスト学研究センターとの連携事業「列島の祈り」に基づく展示。

東京国立博物館
 8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」
(11月27日~12月25日)

 聖徳太子絵伝の高精細画像を自由に大画面で見られるモニター(操作はタブレット)と、原寸大パネル10面を設置。再現パネルと高精細画像の往還で、全体と細部とを鑑賞する。印刷の限界をモニターで補う展示手法。研究資料を鑑賞用資料に汎用化する一つの方向性。国立文化財機構文化財活用センターの企画、NHKエデュケーショナルの製作。

 特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
(10月2日~12月9日)

 再訪。六観音像の光背外した展示空間を確認しておく。図録あり(260ページ、2300円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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