2月10日
奈良国立博物館
特別陳列 覚盛上人770年御忌 鎌倉時代の唐招提寺と戒律復興
(2月8日~3月14日) 興正菩薩叡尊とともに自誓受戒(三師七証を伴わずに本尊に誓いを立てて菩薩戒を受ける方法)という跳躍的な方法によって日本に戒律を復興させた大悲菩薩覚盛を軸に、その前後を挟む貞慶と證玄の事蹟もあわせて鎌倉時代の唐招提寺を紹介する。応永2年(1395)招提寺仏師成慶(椿井成慶)の手になる大悲菩薩覚盛像をじっくり。銘記に「康慶法眼之流、興福寺住」とあるのも貴重な情報で、また半世紀~1世紀ほど古く見えるのは依るべき古典に囲まれた当該期の奈良仏師の特徴。ほか覚盛自筆の覚盛願経、覚盛所用と伝えられる二十五条袈裟、證玄造営の釈迦如来立像、證玄骨臓器(!)、東征伝絵など。南都の宗教史を寺社単位にてコンパクトに紹介する奈良博の真骨頂というべきありがたい機会。図録あり(56ページ、1000円)。
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