5月7日、好天のもと金沢へ車走らせる。
石川県立歴史博物館
特別展 いしかわの神々-信仰と美の世界-
(4月27日~6月2日) 石川県内の資料を中心に神像・本地仏像・垂迹画・懸仏・神社奉納品及び祭祀に関わる考古資料を集める。七尾市・久麻加夫都阿良加志比古神社の男神坐像(木心が二つあり神木を使用したか)、珠洲市・須須神社の男神坐像5軀のうち3軀など重要文化財を含む約20軀の神像の中では、能登半島の突端、珠洲市・白山神社の男神坐像、同・古麻志比古神社の男神坐像がともに10世紀に遡る法量も大きな作例で重要。ほか志賀町・龍護寺薬師如来坐像(県指定)は少彦名社本地仏、羽咋市・正覚院阿弥陀如来坐像(重文)は気多神宮寺講堂本尊。冒頭ごあいさつに過疎化・高齢化による文化財継承への危惧が開催動機とされていて、共感。図録あり(172ページ、2000円)。会期中無休。
石川県埋蔵文化財センター
春季公開
(4月27日~5月26日) 同センター収蔵の「重要文化財 加賀郡牓示札(津幡町加茂遺跡出土)」(4/27~5/6)と「県指定文化財 野々江本江寺遺跡出土品(珠洲市)」(4/27~5/26)の展示公開。加賀郡牓示札は嘉祥2年(849)銘を有する現存する唯一の古代の牓示。本江寺遺跡出土品からはこれも現存最古の木製笠塔婆と木製板碑。笠塔婆は梵字バンを表した額が残存。歴博展示の神像も含め、宗教文化を考える上で能登半島先端の珠洲市の資料が極めて重要であることをしっかり把握。手作りリーフレットあり。
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