8月16日
MIHO MUSEUM
紫香楽宮と甲賀の神仏-紫香楽宮・甲賀寺と甲賀の造形-
(7月27日~9月1日) 紫香楽宮・甲賀寺の歴史(及び発掘調査の足跡)を紹介するとともに、甲賀地方の特色ある仏像・神像をかつての宮都の文化的遺芳として集める。
甲賀寺跡出土の瓦、宮町遺跡出土の柱根、北黄瀬遺跡出土の大きな井戸枠、鍛冶屋遺跡出土の梵鐘内型等々、主要出土遺物が結集。甲賀市常明寺の大般若経、布施美術館の光明皇后五月一日願経などの奈良朝写経も充実。仏像・神像では、奈良時代の小金銅仏である極楽寺の観音菩薩立像、阿弥陀寺の薬師如来立像は量感ある充実した体躯の10世紀彫像、矢川神社の威相を示す10世紀の男神坐像、櫟野寺からは10世紀の観音像のほか、10~11世紀の拱手する僧形坐像と、甲賀市内の重要作例を集約する。
信楽に所在する同館が、信楽と甲賀郡の歴史的・文化的重要性を伝える展覧会を開催するのは、博物館の公共性という観点からも意義深いもの。図録あり(212ページ、2600円)。鑑賞後、紫香楽宮遺跡(甲賀寺跡)に足を伸ばして散策。小丘陵上の伽藍には大仏作るスペースはないなあ。
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