10月26日
堺市博物館
企画展 描かれた仏の世界-堺の仏教絵画-
(10月5日~11月4日) 堺市内に伝わる仏画と縁起絵巻を、中世に遡る資料を軸に集約。福成寺仏涅槃変相図は涅槃図の周囲に区画なしで八相を描き並べる。過去の修理で永正12年(1515)に紀三井寺瀧本坊で南都住人茶三郎が製作した銘が軸木にあったという(現在確認できず)。如来の風貌は南都絵所の特徴を示す一方、画面全体は一見すると鎌倉末~南北朝の作風を示していて要検討ながら重要資料。ほか、長谷寺の長谷寺縁起は巻末に「長谷寺十三重等供僧中」とあり明応4年(1495)の塔焼失後の勧進に関わる製作の可能性。法道寺阿弥陀三尊像は高麗仏画を代表する優品。ほか北十萬の鎌倉時代前期の阿弥陀三尊来迎図、高倉寺宝積院の星曼荼羅図や南都絵所松南院座清賢作の法起菩薩曼荼羅図、法道寺の興教大師像(室町)など、重要資料満載。堺市博の長年に渡る調査の成果を反映。図録あり(56ページ、600円)。
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