11月2日
大和文華館
特別展 聖域の美-中世寺社境内の風景-
(10月5日~11月17日) 全国主要寺社の聖地景観を描いた絵画作品を集約して展観。冒頭、笠置曼荼羅・柿本宮曼荼羅・日吉曼荼羅・春日宮曼荼羅の館蔵品を導入に、高野山水屏風、園城寺境内古図の大画面を広げて壮観。高野山の境内図については他に奥之院を描く高野山曼荼羅(東京芸大)、山上山麓を一望する高野山図屏風(堺市博)を展示するほか、説経節「かるかや」の絵入り本(サントリー美)を提示し、その整いの対極にある筆致に中世高野山イメージの投影を見る視点に身震い。ほか慧日寺絵図(恵日寺)、松尾神社絵図(松尾大社)、伊勢曼荼羅(正暦寺)などなど。図録あり(120ページ、1500円)。泉万里「総論 中世寺社境内の風景」「付論 高野山の風景」所収。
天理大学附属天理図書館
開館89周年記念展「奈良町-江戸時代の「観光都市」を巡る-」
(10月19日~11月10日) 近世における南都の寺社と奈良町を描いた景観図や地誌、旅行記を、館蔵保井文庫を活用して展示。大乗院尋尊自筆の大和国小五月郷指図、二条宴乗記、興福寺寺務日記など中世末のようすから、寧楽清勝絵巻による幕末のようすまで、近世奈良町イメージの流布の状況を通覧。奈良坊目拙解の村井古道自筆稿本みてテンション上がる。図録あり(32ページ、500円)。
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