文化遺産国際協力コンソーシアムよりシンポジウムのお知らせをいただきましたので、広報します。
文化遺産国際協力コンソーシアムシンポジウム「文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―」■詳細情報(コンソーシアムウェブサイト)
https://www.jcic-heritage.jp/jcicheritageinformation20191008/ ■シンポジウムチラシ
https://www.jcic-heritage.jp/wp-content/uploads/2019/10/2019symposium_flyer.pdf ●開催趣旨:
人は文字を生み出し、粘土板やパピルス、木簡や竹簡、羊皮紙や紙に記してきました。文書庫、そして図書館を造り、自分たちの記録を集め、残そうとしてきました。その一方で、それを意図的に破壊するという行為もまた、歴史的に繰り返されてきました。
古代より行われている文化遺産の破壊行為は今なお続き、世界各地で貴重な文化遺産が失われ続けているのが現状です。単なる記録媒体としてだけでなく、集団及び個人の記憶のメタファーとしても受け継がれてきた書物、そして図書館・公文書館等は繰り返し標的とされ続けてきたのです。
では、なぜ本を焼くのでしょうか。その目的を知り、破壊行為を未然に防ぐことはできないのでしょうか。このシンポジウムでは、歴史的に行われてきた焚書や文化遺産の「意図的な」破壊行為を振り返り、文化遺産を破壊する側の「論理」に照準を当てていきます。あくまで破壊された側からの想像にはなりますが、何を否定し、どのような効果を狙って破壊するのかを問い、社会にとっての書物、ひいては文化遺産の意義について考える機会とします。私たちは将来のために何ができるのか、どのような国際協力のあり方が必要なのかを過去の事例から学び、議論を展開する場としたいと思います。
●主 催:文化遺産国際協力コンソーシアム、文化庁
●日 時:2019(令和元)年12月1日(日)13時00分~17時00分(開場:12時30分~)
●場 所:政策研究大学院大学 想海樓ホール 東京都港区六本木7-22-1
※当日は南門よりお入りください。
●参加費:無料
●定 員:300名
●後 援:外務省、国際協力機構、国際交流基金
●プログラム:
13:00-13:05
開会挨拶
岡田保良(文化遺産国際協力コンソーシアム副会長/国士舘大学イラク古代文化研究所 教授)
13:05-13:25
趣旨説明
山内和也(文化遺産国際協力コンソーシアム西アジア分科会長/帝京大学文化財研究所 教授)
13:25-14:00
講演1「秦始皇帝の焚書坑儒の真相」
鶴間和幸(学習院大学文学部 教授)
14:00-14:35
講演2「エジプトにおける文字記録の抹殺とアレクサンドリア大図書館の焼失」
近藤二郎(早稲田大学文学部 教授)
14:35-14:45
休憩
14:45-15:20
講演3「ユーゴ内戦時の文化遺産の破壊―サラエヴォ図書館、コソボの教会堂などを例として―」
鐸木道剛(東北学院大学文学部 教授)
15:20-15:55
講演4「テロと古文書と誇り―マリ北部トンブクトゥにおける事例から―」
伊藤未来(西南学院大学国際文化学部 講師)
15:55-16:05
休憩
16:05-16:55
パネルディスカッション「破壊の論理と文化遺産保護」
ファシリテーター:中村雄祐(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
パネリスト:鶴間和幸、近藤二郎、鐸木道剛、伊東未来
16:55-17:00
閉会挨拶
青木繁夫(文化遺産国際協力コンソーシアム副会長/東京文化財研究所 名誉研究員)
17:10-
懇談会(事前申込・会費制 一般3,000円/学生2,000円)
●申込方法:
コンソーシアムウェブサイトの申込フォームよりお申込みください。申込み締め切りは11月27日(水)です。https://www.jcic-heritage.jp/eventform/
※ハガキ・FAXでの申込も可。氏名(ふりがな)・ご所属・電話番号・メールアドレス・会員/非会員・懇談会出欠をご記入の上、「コンソーシアムシンポジウム参加希望」とお書き頂き、11月27日(水)必着で事務局宛にお送りください。
※お席に余裕がある場合は当日参加も受け付けております。
●お問合せ先:文化遺産国際協力コンソーシアム事務局
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 所内
Tel: 03-3823-4841
Fax: 03-3823-4027
E-mail:consortium@tobunken.go.jp
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