11月27日
三重県総合博物館
企画展 三重の仏像-白鳳仏から円空まで-
(10月5日~12月1日) 同館の開館5周年を記念して、満を持しての仏像展。冒頭から白塚地区自治会連合会(津市)の如来立像、鳥居古墳出土押出仏など7世紀の作例、慈恩寺(亀山市)薬師如来立像、瀬古区(津市)十一面観音立像、常福寺(津市)千手観音立像、普賢寺(多気町)普賢菩薩坐像、伊奈冨神社(鈴鹿市)男神坐像の9世紀彫像がずらりと並び、10~12世紀彫像の数々、新大仏寺(伊賀市)如来坐像や新発見の安楽寺(松坂市)阿弥陀如来立像・地蔵菩薩立像の快慶仏、明福寺(菰野町)両面仏などの円空仏まで、列記が追いつかないほどの県内の重要作例を集約して、7世紀から17世紀の間の三重県の仏像千年史を叙述した充実の内容。近長谷寺(多気町)の像高6.6mの十一面観音立像写真測量図スクリーン(原寸にどうしても高さが60㎝足りなかったとの由)も本来の姿をうかがう上で貴重な情報を伝えるもので、ナイスアイデア。必見。図録あり(144ページ、1400円)。瀧川和也「総論 三重の仏像」のほか、藤田直信「松坂市安楽寺とその仏像」、山口隆介「三重・安楽寺所蔵「安阿弥様」二作品のX線CTスキャン調査報告」、拙稿「熊野の仏師浄慶」所収。鑑賞後、三重県文化財講習会にて登壇。
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