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奈良国立博物館「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」「おん祭と春日信仰の美術」「新たに修理された文化財」鑑賞記

奈良国立博物館
 重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板-文化財写真の軌跡-
(12月7日~1月13日)

 昨年保存修理が完成した昭和10年撮影法隆寺金堂壁画ガラス原板(重文)のお披露目に際して、近代における文化財写真による記録の軌跡を紹介。東京国立博物館の旧江戸城写真帳(H12重文指定)、同写真原版(H13重文指定)、壬申検査関係写真(H15重文指定)、臨時全国宝物調査関係資料(H28重文指定)の写真や宝物精細簿、法隆寺と便利堂の法隆寺金堂壁画写真原板とガラス原板(H27重文指定)がずらり並び、国による文化財としての「文化財写真」保存の達成点をも提示する。ガラス原板と模写と焼損後壁画の高精細写真と会場内映像コンテンツで再現された法隆寺金堂壁画の隔絶された高い芸術性を堪能。図録あり(112ページ、2300円)。
 
 特別陳列 おん祭と春日信仰の美術-特集 春日大社にまつわる絵師たち-
(12月7日~1月13日)

 春日若宮おん祭の光景を多数の絵画資料で紹介するとともに、中世後期の南都絵所絵師、近世・近代の春日絵所絵師に注目して、春日社と絵師の関わりにクローズアップして資料選定。とくに江戸中・後期の春日絵所の展開(勝山琢眼→原在照)や活動について、古記録や粉本類を活用して明らかにしており有益。図録あり(80ページ、1500円)。

 特集展示 新たに修理された文化財
(12月24日~1月13日)

 昨年度修理完成した館蔵品・寄託品のお披露目。館蔵の絹本著色親鸞聖人像(熊皮御影・重文)、釈迦十六善神像、聖護院役行者八大童子像、達磨寺玄奘三蔵十六善神像と重要な大幅の作品がずらり並んで壮観。彫刻では元吉野山個人蔵で館蔵となった弘安九年(1286)慶俊作役行者倚像、元興寺町共和会の10世紀の大日如来坐像(県指定)。配布資料なし。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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