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高野山霊宝館企画展「如来-NYORAI-」鑑賞記

8月9日
高野山霊宝館
 企画展 如来-NYORAI-
(7月11日~9月27日)

 高野山霊宝館収蔵資料の中から、「如来」にスポットを当てて優品や稀品を選定。絵画では清浄心院九品曼荼羅図(重文)、高屋肖哲模写の阿弥陀聖衆来迎図、成福院阿弥陀如来像(南宋・重文)、金剛峯寺釈迦誕生図(鎌倉・未指定)など。後期(8/25~)には応徳3年銘仏涅槃図(国宝)が出陳。彫刻では、普門院釈迦如来及び諸尊像(重文)、壇上伽藍御社伝来の大型の大日如来懸仏(鎌倉・未指定)、五坊寂静院阿弥陀三尊像(重文)を間近に拝観。経典では中尊寺経、荒川経、高麗経をチョイスして見返絵を展示。初見資料として桜池院の十三尊像(室町)は、上段に薬師、2段目に金剛薩埵・阿弥陀・釈迦、3段目虚空蔵・愛染・文殊、4段目龍猛・如意輪・空海、5段目に毘沙門・弁才・高野明神を配列する用途不明の一幅。宝寿院の十二所権現垂迹尊写と十二所権現本地尊写は、江戸時代に熊野曼荼羅の尊像配置を、貼り継いだ紙に簡単な枠線と尊名のみで写したもの。元本は不明(西南院本ではない)。宝寿院は無量寿院・宝性院の合併寺院であるが(大正期)、ともに学侶方であり、江戸時代の高野山の学僧が熊野十二所権現の神名や本地に関する基本情報を学習・把握している実態が分かる重要資料。展示のたびに必ず新資料があらわれ、毎回新鮮な気持ちで学ぶ。図録なし。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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