10月31日、休日出勤の合間にオープンしたての紀三井寺展鑑賞。
和歌山市立博物館
創建1250年記念・日本遺産認定記念特別展 紀三井寺展
(10月31日~12月13日) 創建1250年の節目の年に、初公開資料を多数含む紀三井寺の文化財を地元博物館にて公開。重要文化財の十一面観音立像(平安時代)のほか、昨年から和歌山市を核にして行ってきた寺宝調査で把握された天部立像(平安時代)、弥勒菩薩坐像(鎌倉時代)、開山為光上人坐像(室町時代)、地蔵菩薩像(鎌倉時代)、釈迦十六善神像(南北朝時代)など初公開の仏像仏画がずらり。特に注目されるのは、これも寺外初公開の四天王五鈷鈴で、唐末~宋代の新資料。ほか古文書や版木類も多数。このたび出光財団の助成と市補助金を得て修理を行った紀三井寺参詣曼荼羅・熊野観心十界図(市指定)については、その修理の過程や軸木に記された修理名など最新の成果を紹介。
私自身も紀三井寺調査に大きく関わって、調査の中で新たに確認できた文化財の数々が、このようにしてお披露目の機会を得られたこと、そして同じ創建1250年の粉河寺展と開催時期を重ねられたのもたいへん感慨深い。図録ないが、昨年来の文化財調査を踏まえて寺が発行した寺宝図録を用意。紀三井寺の秘仏本尊十一面観音立像と千手観音立像(ともに平安時代、重文)のご開帳は12月20日まで。
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