4月10日
京都国立博物館
凝然国師没後700年特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ
(3月27日~5月16日) 日本戒律の展開を古代から近代まで俯瞰する意欲的な展示。唐招提寺鑑真坐像、西大寺叡尊坐像(4/20~)はじめ、導御・俊芿・凝然・忍性ら鎌倉時代の律僧から慈雲ら近世の律僧まで、その肖像とともに幅広く事蹟を拾う。戒律の根拠となる経典・聖教を多数集めた硬派で真面目な展示は、誠実に仏法に向き合って生きた清僧たちへの敬意と憧憬のあらわれであり、共感。図録あり(336ページ、3300円)。
京都文化博物館
特別展 よみがえる承久の乱-後鳥羽上皇 VS 鎌倉北条氏-
(4月6日~5月23日) 鎌倉時代のダイナミックな政治史・文化史の動きを、承久の乱に焦点をあてて叙述する。「承久三、四年日次記」(仁和寺)など検討するための史料が限られるところを、東寺百合文書、諸日記、写本、古筆切、模写まで資料博捜して展示構築。80年ぶりに所在確認された承久記絵巻のお披露目とともに、ストーリーテラーとして有効活用。後鳥羽院追善供養の阿弥陀三尊像(峰定寺)、熊野懐紙、熊野本地仏曼荼羅をありがたく鑑賞。図録あり(240ページ、2800円)。
高麗美術館
朝鮮の仏さま
(4月1日~8月17日) 同館所蔵の統一新羅〜朝鮮時代の仏教美術をお蔵出し。統一新羅~高麗時代の鉄造如来坐像、木造菩薩立像(朝鮮時代後期)、康熙28年(1689)銘阿弥陀三尊仏龕や、隆慶3年(1569)熾盛光如来降臨図、大定4年(1164)の梵字銀象嵌香炉、貞右13年(1225)梵鐘など紀年銘資料や、高麗時代の六尊五鈷鈴など40点。図録なし。
東寺宝物館
平安時代の東寺-真言密教の根本道場-
(3月20日~5月25日) 平安時代の東寺について仏法僧の三宝に沿う形で章立てし寺宝紹介。聖僧文殊坐像(9c)、武内宿禰坐像(10c)、五大尊像(12c)や東寺定額僧等連署申状や真言院後七日御修法請僧交名案、善通曼荼羅両寺司等解など平安時代の古文書など。一般500円。リーフレット(8ページ)あり。
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