4月18日
浜松市美術館
企画展 みほとけのキセキ-遠州・三河の寺宝展-
(3月25日~4月25日) 遠江6か寺、東三河の1か寺の浜名湖文化圏の寺院に伝わる仏像を紹介。猪鼻湖北の微高地に位置する摩訶耶寺千手観音立像(10c)をはじめ、普門寺の興隆期を具体的に示す12世紀の仏像群など重要文化財多数出陳。浜名湖面に隣接する舘山寺から明治4年に移された応賀寺阿弥陀如来坐像(12c)は、本来湖を含めた景観を浄土に見立てて安置された可能性が示され、国境・弓張山地の東西に位置する普門寺と摩訶耶寺両寺の不動明王立像(12c)の表現に類似性があり図像継承があった可能性が指摘されるなど、仏像から地域の信仰史を浮かびあがらせており重要な成果。像内銘に二十五菩薩の名称を記す西楽寺の来迎形阿弥陀三尊像(12c)も浜名湖と浄土信仰の関わりを見たいところ。ほか南北朝時代の基準作例である方広寺釈迦三尊像(観応3・1352、院吉ほか作)は明治時代に茨城県から招請された移動する仏像。図録あり(114ページ、2000円)。
方広寺
方広寺創建650年記念特別寺宝展
(3月13日~11月28日) 美術館から足を伸ばして奥山方広寺ご参拝。本堂では寺宝展開催中。応安6年(1373)の讃のある開山無文元選像ほか中世の無文元選の頂相、木喰の准胝観音立像・地蔵菩薩立像・吉祥天立像など。谷地の大伽藍内のあちこちに配された五百羅漢を巡り歩く。
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