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大津市歴史博物館「西教寺-大津の天台真盛宗の至宝-」鑑賞記

11月6日
大津市歴史博物館
 企画展 西教寺-大津の天台真盛宗の至宝-
(10月9日~11月23日)

 天台真盛宗総本山、法勝寺の法灯をも引き継ぐ古刹西教寺について、同館による山内文化財調査の成果を反映して、その歴史と信仰の重層性を紹介。中興真盛上人関連資料や法勝寺聖教、比叡山西塔伝来の正教蔵聖教など天台宗の重宝の公開を基軸に、鎌倉初期の優品である法勝寺伝来の薬師如来坐像、平安時代後期の本尊丈六阿弥陀如来坐像の化仏、10世紀の観音像や山内子院の本尊像、画面の縦が2メートルを超える鎌倉時代の阿弥陀如来像や、頭巾を被った行者が座る特殊な熊野本地仏曼荼羅など仏像・仏画も多数展観。天正9年(1581)造像の真盛上人坐像は、像内に「面ウチ出目次郎左衛門尉」(出目満照か)の造立銘を有し、面打が肖像を造像したことのわかる珍しい作例。図録あり(144ページ、2000円)。常設展示室内のミニ企画展「真盛上人の六字名号と絵伝記」(10月12日~11月28日)も特別展の一部として開催。天台宗の重要拠点の悉皆調査の成果をただちに共有する内容で、学術的な進展とともに、地域文化に厚みと広がりをもたらす博物館のかけがえのなさを体現するかのような展示。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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