4月23日
和歌山県立博物館
特別展 きのくにの大般若経-わざわいをはらう経典-
(4月23日~ 6月5日) 攘災の経典、大般若経にスポットを当て、和歌山県内の重要資料を集約して紹介。奈良朝写経を大量に含む紀美野町小川八幡神社経の東大史料編纂所との共同研究成果報告を軸に、600巻を一人で書写した一筆経の事例や、江湖僧や根来寺が関与して集積した取り合わせ経の事例、さまざまな版経の事例と、大般若経の受容と展開のあり方を地域史に即して提示する、大般若経受容史研究の到達点ともいうべき内容。奥書は地域史研究の上でも重要で、例えば小川八幡神社経中の奈良時代書写巻奥書に見える御毛寺は『日本霊異記』下巻17縁の「弥毛山室堂」との関連が指摘されるなど、寺院名や僧名など数多あり興味尽きず。展示室内にずらりと経典が34件125点(巻・帖・冊)並ぶ圧巻の大大般若経展。図録あり(98ページ、1200円)。
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