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京都国立博物館特別展「最澄と天台宗のすべて」鑑賞記

4月26日
京都国立博物館
 伝教大師1200年大遠忌記念特別展 最澄と天台宗のすべて
(4月12日~5月22日)

 学外実習で展覧会観賞。東京・九州・京都の国立博物館連携による伝教大師1200年大遠忌記念展の最終会場。最澄関係資料、天台教学及び密教関係資料、本山末寺の関連美術作品を集約。伝教大師請来目録(延暦寺)、刺納衣(延暦寺)、五部心観(園城寺)など宗門の重宝はじめ、宝相華蒔絵経箱(延暦寺)、六道絵(聖衆来迎寺)、線刻釈迦三尊等鏡像(泉屋博古館)など国宝を多数含む名宝ずらり。仏像では法界寺薬師如来立像、浄土曼荼羅刻出龕(耕三寺)、等妙寺菩薩遊戯坐像をじっくり観賞。興善寺釈迦如来坐像(寛治7年・1093)と薬師如来坐像は昨年度より修理事業が開始されていて寺外初公開となったもので、定朝様式の紀年銘作例を間近に観賞できるありがたさ。図録あり(416ページ、3000円)。
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[C295] 根本中堂の梵・帝

根本中堂の再現展示と、その脇の「実際の内陣中央の厨子」の写真とを見比べると、梵天と帝釈天の位置が逆になっているのに気付きました。写真にはこう注記してありました。

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写真の梵天と帝釈天の位置は、再現展示とは異なります。修理後は、この再現展示と同じ配置で安置される予定です。
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今回の展覧会に向けた調査の中で尊格の相違が判明した結果かと思い、(京博のサイトには下記のように書いてあるのですが)ひと月ほど前に駄目もとで質問を出したところ、まだ音沙汰がありません。

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常時多くのお問い合わせをいただいていますので、回答まで2週間ほどお時間を頂戴しています。
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実際、どうなんでしょう?

ちなみに東寺講堂の梵天、帝釈天についても、現在の配置は10世紀前半の記録とは逆になっているとする資料がありました。この場合、下の2通りの可能性が考えられます。

(1) 配置は(物理的には)そのままで尊名が付け替えられた
  ⇒ 像容がまったく異なるのに取り違えられていた(または現在取り違えられている)?

(2) 実際に配置が入れ替わった
  ⇒ 二天の左右位置の考え方に変遷や異説がある?

どうなんでしょう?
  • 2022-06-26 14:33
  • 高野マニア
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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