龍谷ミュージアム
特別展 ブッダのお弟子さん-教えをつなぐ物語-
(4月23日~ 6月19日) 令和2年春、展示作業完成しながらコロナウイルス感染症拡大により1日も開かれずに中止となった同名の展示を、一部資料を入れ替えつつ、満を持して再開会。仏弟子を巡る仏典の記述を追いつつ、十大弟子や羅漢などさまざまに表されたその姿を紹介。十六羅漢像の諸本を清凉寺本(北宗・国宝)、東博本(平安・国宝)、妙興寺本(元・重文)、月橋院本(鎌倉・重文)、禅林寺本(鎌倉・重文)、津観音大宝院本(明)と多数収集するほか、大徳寺五百羅漢図(南宋・重文)、長谷寺大般若経仏(朝鮮王朝)、如意輪寺龍華会図(朝鮮王朝)、白鶴美術館薬師如来説法図(五代)、西教寺礼仏弥陀懺法(明)など中国・朝鮮の資料を積極的に集積し、アジア全体を俯瞰しながら仏教の思想と文化を見つめる同館の特色を遺憾なく発揮。彫刻では京都国立博物館十大弟子立像(鎌倉・重文)、海雲寺迦如来坐像及び阿難・迦葉立像(南北朝・康俊作)、泉涌寺羅漢坐像(室町)など。図録は2年前に発行した同名図録(216ページ、2200円)及び、今回追加出陳した資料を掲載する別冊(72ページ、1200円)の2冊組み。
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図解などを使った背景説明が豊富で、永久保存版にしたいような解説パネルもあり、出陳物と合わせてストーリーを持たせるような構成になっているので、勉強になります。
しかもそれが図録にしっかり反映されているのも嬉しいところです。せっかく手の込んだものを制作しながら図録には載っていなくてがっかりする、ということがありません。
今回は図録が2冊なので、そこそこの出費でしたが、別冊には「五百羅漢図から読み解く僧の出家生活」の続編として絵解きが載っており、興味津々の内容です。