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奈良国立博物館「中将姫と當麻曼荼羅-祈りが紡ぐ物語-」鑑賞記

7月31日
奈良国立博物館
 特別展 中将姫と當麻曼荼羅-祈りが紡ぐ物語-
(7月16日~8月28日)

 貞享本當麻曼荼羅修復の完成を記念しその修理成果を公開するとともに、當麻曼荼羅を巡る文化史の広がりを紹介。根本の綴織當麻曼荼羅と同寸の縦横4m強の貞享本は、高誉上人性愚の発願により延宝5年(1677)に行われた根本曼荼羅の修理に引き続いての事業で、延宝7年(1679)作画完成ののち、貞享3年(1686)に霊元天皇宸筆の金泥銘が施され完成。貞享本軸内納入文書、そして根本曼荼羅軸内納入文書を多数紹介(全点図録掲載)。ほか光明寺・清浄心院・當麻寺の當麻曼荼羅縁起、當麻寺本當麻寺縁起絵巻、清浄光寺一遍聖絵、西寿寺・檀王法林寺・誕生寺の當麻練供養図など當麻寺の縁起と聖地景観を描く資料を多数集めて、當麻寺縁起展の様相。後半は中将姫による當麻曼荼羅の発願・作成に関する縁起言説とその受容と物語化の展開を幅広く紹介。中将姫肖像やその縁起の絵画化作品に留まらず、謡本、浄瑠璃本、浮世絵、引き札までさまざまな資料を博捜して紹介。蓮糸を紡いで絹に織り込んで制作された藕糸織阿弥陀三尊来迎図・霊山浄土図・阿弥陀聖衆来迎図(福聚寺)にて藕糸織のことをしっかり勉強。図録あり(212ページ、2600円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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