8月12日
京都国立博物館
特別展 河内長野の霊地 観心寺と金剛寺-真言密教と南朝の世界-
(7月30日~9月11日) 観心寺と金剛寺の様々な文化財を真言密教・南朝の括りで集約し一堂に展観する。観心寺勘録縁起資財帳、伝宝生如来坐像、伝弥勒菩薩坐像など観心寺創建期の重宝や、現存最古本の弘法大師像や伝阿観上人所持の宝剣、多宝塔本尊大日如来坐像など金剛寺の平安末伽藍整備期の重宝など、国宝・重文を多数展示。平成28年度~令和元年度に同館が実施した科研「河内地域の仏教文化と歴史に関する総合的研究」による調査成果の公開を兼ね、あらたに断簡多数が発見された金剛寺遊仙窟(重文)の紹介のほかにも、悉皆調査により把握された中世末~近世の仏画や密教法具を積極的に取り上げ、真言寺院における修法の場と儀礼のあり方を紹介するとともに、中世末~近世仏教美術を研究の俎上に上げる機会とする。昭和50年代より続く、美術工芸品を中心とする社寺伝来文化財の悉皆調査と報告書及び展示による共有化という同館の手法を、大阪南部地域の名刹を対象としてエリアを拡大して取り組んだものであり、多分野にわたる研究者を擁する稀少な博物館としての社会的責務を果たすもの。図録あり(172ページ、2200円)。
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