10月16日
百済寺
秘仏御本尊 十一面観音菩薩 特別参拝
(10月1日~10月16日) 聖徳太子千四百年御聖忌を記念して、今春新たに重要文化財になった本尊十一面観音立像を御開帳。最終日に滑り込み。同像は、従来奈良末~平安初期の作例とする説(『東近江市史』)、白鳳期金銅仏との類似を指摘する説(伊東史朗「百済寺十一面観音立像について」『国華』1407)のあった針葉樹製の一木彫像で、重文指定の際には装身具表現等から奈良時代後期作例と判断された。ただし耳の形状は白鳳期作例にも見られるたいへん古様なもので、今後なお制作時期についてはさまざまな意見を出していくべき重要作例。像高280㎝の巨像であることを含め、古代における木彫像の成立と展開を考える上で貴重な情報を伝えており、ありがたくご拝観。厨子前の室町時代彫像は、卒論執筆の折りに一生懸命に眺めた思い出あり。
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