9月3日
岡山県立博物館
特別展 慈悲のほとけ-観音と古寺の名宝-
(7月28日~9月3日) 最終日に滑り込み。中国観音霊場会の特別協力による展覧会で、観音信仰に関わる資料を軸に、岡山県だけでなく中国地方の仏教美術を集約し公開する。鳥取・大山寺の白鳳時代銅製観音像2躯、特徴的な髻の岡山・法界院聖観音菩薩立像、鳥取・三佛寺の十一面観音立像や蔵王権現立像、広島・浄土寺南無仏太子像、山口・般若寺聖僧坐像などなど、彫刻多数。絵画では山口・龍蔵寺の四天王図鎗金絵扉は元時代にチベット密教由来の図像により沈金技法により描かれたもので、作者銘を伴う。頂相では島根・雲樹寺の三光国師孤峰覚明像は正平25年(1370)の賛あり。ほか広島・西国寺の梵釈四天王五鈷杵鈴、錫杖頭など舶来の工芸品も紹介。図録あり(104ページ、1500円)。
おのみち歴史博物館
新指定文化財公開展-調査してみたら・すごいぞ尾道の仏様!
(9月2日~11月5日) おのみち歴史博物館に初訪問。平成28年度より継続して進めている、新たな尾道市史の「文化財編(下巻)」編纂のための美術工芸品調査によって把握された多数の重要資料の中から、彫刻・絵画資料を紹介。11世紀の西国寺吉祥天立像、12世紀の正念寺聖観音菩薩立像、14世紀の持光寺阿弥陀如来立像など彫刻5体と、類例のない特殊な図像の宝冠阿弥陀三尊来迎図(13~14世紀)を紹介。尾道の仏教美術は本当に水準が高い。市史文化財編は建築等を収載する上巻が刊行中。下巻の刊行が待ち遠しい。彫刻資料5件を紹介したリーフレットあり(無料)。館を後にして浄土寺を訪れ、境内丹生高野明神社にて高野山と尾道のつながりに思いをはせる(高野山領大田荘の倉敷地)。
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