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龍谷ミュージアム「みちのく いとしい仏たち」、東寺宝物館「東寺の宝物をまもり伝える」鑑賞記

9月26日
龍谷ミュージアム
 みちのく いとしい仏たち
(9月16日~11月19日)

 東北地方各地に継承される専業仏師の手にならない民間仏の、儀軌に即しない自由で大胆な造形に着目し、ずらり136体を紹介。メインビジュアルに使われる兄川山神社の山神像、松川二十五菩薩保存会の如来立像、青森市観音寺の如来立像などなど、造形の自由度が生みだす独特のホトケの表現に、最初は戸惑い、最後はそれら個性的な彫刻に惹きつけられ、積み重ねられた信仰のまなざしをも実感して魅了される。宝積寺の六観音立像は、頭部の小さなすらりとした体型で、尊名と対応する表現はないものの、六体全てで印相や着衣表現を変えて自由度が高く、一部面相は神楽面にも似る。これらと並ぶと、一体だけ出陳された円空仏に儀軌面での整合性を感じるのも不思議な経験。図録あり(180ページ、2400円)。東京ステーションギャラリーに巡回(12月2日~)。

東寺宝物館
 真言宗立教開宗1200年記念 東寺の宝物をまもり伝える-修理の軌跡 継承の志-
(9月20日~11月25日)

 近年文化財指定されたり修理を施された資料を中心に紹介。平安初期の獅子狛犬、大日如来台座の獅子を間近にじっくり。ほか弘法大師行状絵巻、御影堂牛玉宝印版木などのほか、国宝の両界曼荼羅図(伝真言院曼荼羅)は原本の両幅が並んでの公開中(〜10/21)。図録なし。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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