9月28日
MIHO MUSEUM
特別展 金峯山の遺宝と神仏
(9月16日~12月10日) 吉野・大峯の聖地を総称する金峯山の歴史と文化を、金峯山経塚出土の膨大な資料と大峯山寺本堂発掘調査出土資料、そしてさまざまな蔵王権現像を集約して一望する。流出して諸家に分蔵され全貌も見えにくい金峯山経塚資料を丹念に集め、これらが間隙なく並ぶ奇跡の空間。西新井大師總持寺蔵王権現鏡像を初め、神像そのものを鏡面にあらわした鏡像が次々に現れて圧巻。本地仏ではない神像鏡像及び懸仏がメインであるのが金峯山経塚の特徴。役行者が金峯山上湧出岳で感得したとする蔵王権現像も本展の主役。東京・御社神社像(金剛童子像か)、奈良博像、佐野美術館像、吉野如意輪寺像、大峯山寺出土の銅像を集める。役行者像は山梨円楽寺像、奈良博慶俊作銘像。展示の最後には笙ノ窟本尊の天ヶ瀬八坂神社の銅造不動明王立像(寛喜4年・1232)、同じく笙ノ窟安置と推定される京都市蔵銅造不動明王立像(建治2年・1276)が並ぶ。修験道美術の根本資料を堪能。再訪を期す。図録あり(320ページ、3300円)。
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