FC2ブログ

Entries

企画展終了。図録買ってー(涙)

 担当して開催していた和歌山県立博物館の企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」は、本日終了しました。会期中、たくさんのお客様にお越し頂き、展示解説もいったい何回やったかと、いうぐらいやりました。
 でも、でも・・・、図録が予想の半分ぐらいしか売れませんでした(?_?)
自分で買った冊数を除くと(涙)、大体20人に一人しか図録を買ってくれなかった計算に。想定外でした・・・。

 今回の図録は、博物館友の会会員の中から出資金を募って作製したもの。毎年目減りする館の予算では作れない図録を、友の会会員(すなわち県民のみなさん)に作ってもらうという取り組みであっただけに、売れないとまずかったのです。いや、もちろん会員の皆さんが、すぐに出資分が返ってこないからと怒るようなことはないのですが、ここで出資分を回収できないままでは、2冊目、3冊目を作るのはちょっと無理なんです。

図録はこんな感じです。
仮面図録1 仮面図録2 仮面図録3 仮面図録4
 紀州徳川家初代・徳川頼宣が創始した紀州東照宮の祭礼・和歌祭の面掛行列で、現在も使用されている古い仮面97面の図版、面裏図版、関係資料を掲載しています。私めの論文「和歌祭面掛行列の過去・現在・未来」もございます。
 今回、これらの仮面の核になる優れた能面が、徳川頼宣の収集面といえることを明らかにしました。頼宣と能の関係を示す新資料といえると思います。
 また天下一友閑(出目満庸)の能面7面が含まれ、祭の成立時期や頼宣との関係から考えて、これらが真作である可能性があります。これまであやふやだった能面作家と作品のコンテクストをしっかり結びつける事例になりうるかもしれません。
 そして和歌祭(紀州東照宮の祭礼)は、日光東照宮の祭礼より早く成立しており、日光における祭礼行列に影響を与えている可能性が高いのですが、日光においても仮面行列があり、その関係性も今後注目されるところです。
 と、このように、芸能史・美術史研究はもとより、東照宮祭礼の歴史的研究上でも、今後無視できない重要な仮面群が、この紀州東照宮の仮面群なのです!!!(気合入りまくり)
 なにとぞ、ご興味のあります方、関連する分野の研究者の皆様、図書館の関係者の皆様、あるいは憐れにお思いの皆様(^^)、お買い求め下さいましたら幸いです。

 A4版・56頁(カラー40頁・モノクロ16頁)で、定価1200円です。
 郵送でのご購入は、図録名・送付先住所・氏名をご明記いただき、現金書留にて代金1200円と送料290円を同封の上、県立博物館友の会(〒640-8137 和歌山市吹上1-4-14)あてにお送り下さい。
「奇跡の仮面、大集合!」図録販売中 (和歌山県立博物館ニュース)
和歌山県立博物館ウェブサイト

 和歌山県立博物館では今秋、特別展「没後400年 木食応其―秀吉から高野山を救った僧―」を開催しますが(会期10月18日?11月24日)、戦国時代の文化財だけでなく、あっっとおどろく日本を代表する名品の数々も展示する予定です。なにとぞこちらも御鑑賞いただき、木食応其展図録ともども、「奇跡の仮面、大集合!」もお求め下さ?い。心よりお願い申し上げます。

【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/97-20d8cf41

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索