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飛鳥資料館「川原寺と祈りのかけら」、奈良博「第75回正倉院展」、大和文華館「いぬねこ彩彩」鑑賞記

10月26日
飛鳥資料館
 特別展 川原寺と祈りのかけら
(10月6日~12月10日)

 川原寺で仏像調査してから、飛鳥資料館で川原寺裏山遺跡出土の塑像や磚仏鑑賞。7世紀後半創建の伽藍が9世紀に火災にあい、その後被災資料のうち尊像断片類をまとめて板蓋神社のある小丘陵に埋納されたもの。昭和49年に関西大学網干善教氏が発掘調査を行い、そのまま同大考古学研究室が保管してきた資料多数と明日香村が保管する資料から、その概要を紹介。著名な、でも鑑賞機会の少ない塑像断片の数々を間近に鑑賞できる貴重な機会。図録あり(52ページ、1000円)。

10月28日
奈良国立博物館
 第75回正倉院展
(10月28日~11月13日)

 吉例の正倉院展に初日に参上。九条刺納樹皮色袈裟、楓蘇芳染螺鈿槽琵琶、平螺鈿背円鏡、銀平脱鏡箱、雑色瑠璃、刻彫梧桐金銀絵花形合子、紫檀小架、良弁署名文書、青斑石鼈合子などなど今年もバラエティに富むラインナップ。伎楽面はなく布作面が並ぶ。なんといっても漆金銀絵仏龕扉。神将形や天部形を目をこらしながら書き起こし図と見比べながら鑑賞。見える、見えるぞ!。図録あり(182ページ、1500円)。

10月31日
大和文華館
 特別展 いぬねこ彩彩-東アジアの犬と猫の絵画-
(10月7日~11月12日)

 主タイトルから可愛い犬猫いっぱい集めてゆるふわ系展示かと思いきや、ガチガチの美術史正統派展示で見始めて2分で背筋が伸びる。犬猫を画題とした中国画をいかに受容し学び写し影響を受けたかをさまざまな重要作品を集め、中世から近世末までの展開を示す。個人蔵の伝李迪筆狗図と李迪筆犬図など南宋・明・清の犬猫、東博伝毛益猫図や日本民藝館李巌筆花下遊犬図など朝鮮王朝の犬猫と、狩野探幽の李迪筆犬図模本などそれらの模写、西新井大師總持寺俵屋宗達筆犬図などその影響を受けた作例など多数。図録あり(112ページ、1980円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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