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尼崎市立歴史博物館 「尼崎市指定文化財の精華」、西宮市大谷記念美術館「画人たちの仏教絵画」、池田市立歴史民俗資料館 「池田のたからもの」鑑賞記

11月5日
尼崎市立歴史博物館
 特別展 尼崎市指定文化財の精華(前期)
(10月1日~11月30日)

 初めて尼崎市指定文化財が指定されてから40年目を記念して、市指定文化財を一堂に公開。仏像では治田寺十一面観音菩薩立像(11c)、ぐいっとくびれた胴が特徴的な白衣観音寺の毘沙門天立像(11c)のほか、お目当ての寶樹院の豊臣秀吉坐像(豊国大明神像)及び菊桐文蒔絵厨子と桑山重晴坐像をありがたくじっくり鑑賞。桃山時代彫刻を考える上での重要資料の一つ。長遠寺の鰐口・雲板のうち、天文6年(1537)銘の鰐口に「紀州松江池大明神鰐口也」とあって紀州伝来資料であることを把握。ほか長遠寺の天正16年銘を有する日蓮大聖人註画賛図録、本興寺の海北友松筆押絵貼屏風など(80ベージ、1500円)。

西宮市大谷記念美術館
 画人たちの仏教絵画-如春斎再び!-
(10月21日~11月26日)
 近世画人が描いた仏画を多数集めて展観。西宮ゆかりの勝部如春斎筆茂松寺三十三観音図、一休寺の原在中筆三十三観音図はともに東福寺の明兆筆三十三観音図を基にしたもの。一休寺の仏涅槃図や釈迦十六善神像など原在中のうまさにうなる。ほか鈴木其一筆荼枳尼天曼荼羅、池大雅筆観音図、田能村竹田筆白衣観音図、呉春筆地蔵菩薩二童子像、紀広成筆聖僧文殊像などさまざまな絵師のさまざまな画題を紹介。作者名を伴わない絵仏師作例や、専業絵師ではない林丘寺光子内親王の観音像なども紹介して、近世仏画を巡る諸相を幅広く捉える。近世仏画研究の展望が開かれつつあることを展示を通じて共有する。図録あり(2500円、176ページ)。

池田市立歴史民俗資料館
 特別展 池田のたからもの
(10月14日~12月3日)

 池田市内の指定文化財を紹介。仏像は久安寺増長天立像(11c)、東禅寺天部立像(11c)、両脚部の大半も含め一材から彫り出す古様な不動明王坐像(10c)、市蔵の阿弥陀如来坐像(13c)を出陳。絵画では久安寺の久安寺縁起(真名本、仮名本)。ほか民俗資料、考古資料、歴史資料も並ぶ。図録あり(40ページ、800円)。

久安寺
 そばまできたので久安寺初訪問。重文仁王門は室町前期とのことで、仁王像は鎌倉時代末〜南北朝、14世紀ぐらい。境内に建立されたストゥーパ内には像長6メートルを超える涅槃釈迦像。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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